恐竜の巣！？

ゴビ砂漠で大規模な恐竜の巣の化石…集団産卵か　読売新聞


恐竜の巣の化石だって。
巣ということは、恐竜のおうちみたいなものだよね。
大規模ってことは、相当大きいものが見つかったのかな？


・・・・・


恐竜は、タマゴから生まれる。

何日かかるのかはよくわからないけど、産んだタマゴから赤ちゃんが出てくるまで、結構時間がかかるよね。

恐竜の生きていた時代は、周りに敵も多かった。
タマゴはとても栄養があるので、他の恐竜からみれば、よいエサとなる。

だから、お母さんは、赤ちゃんが生まれてくるまでの間、がんばって敵からタマゴを守らなければいけない。


しかし、お母さんもエサを食べたりしないと生きていけない。

時には、タマゴを巣にかくして、エサを取りにおでかけする必要がある。


そんな時に、敵に巣をおそわれたら・・・

大切なタマゴを、食べられちゃう。
これは、困った。

さあ、想像してみよう。
みんなが恐竜のお母さんだったら、自分のタマゴをどうやって守る？


・・・・・


恐竜たちは、考えた。
どうしたら、タマゴを守ることができるのか。

そしてたどりついた答えが、「みんなで守る」こと。

タマゴを産むときは、みんな仲良く同じ場所に集まろう。
そこでタマゴを産んで、みんなで交代でおもりをする。

なるほど、これならば大丈夫だ。


さて、話を記事に戻そう。

今書いたように、恐竜たちは、自分のタマゴを守るため、集団で産卵していたのではないかと言われている。

しかし、これはあくまで研究者の人たちがたてた仮説にすぎない。
本当にそうしていたのかどうか、はっきりとした証拠（しょうこ）がなかった。


今回、巣の化石を発見したのは、北海道大学の研究チーム。

発見された巣の数は、１８個。
「テリジノサウルス」という恐竜のものらしい。

巣は、それぞれ、わりと近い場所で見つかった。
特にそのうち４個は、とても近い場所で見つかった。

ひとつの巣には、多くて８つのタマゴがあり、全体を見渡すとかなりの数のタマゴがある。

そして、巣には敵にあらされた跡もなく、無事に赤ちゃんが生まれたタマゴは、全体の７０パーセントを超えていた。


今回の発見によって、恐竜たちが集団でタマゴを守っていたという仮説が、正しいものであるということを、説明できるかもしれない。


まだまだ謎が多い、恐竜たちの生態。
恐竜の研究をするお仕事も、面白そうだね。

写真は、テリジノサウルスの模型。ウィキペディアより。





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