オリンピックと戦争～どんな歴史があったの？

リオデジャネイロでのオリンピックが、ついに開幕するよ。
開幕式は、今日の朝、７時３０分から生中継されているはず。
みんな、テレビ、見た？


さて、今日は、オリンピックがいったいどんなもので、どんな歴史をたどってきたかを見てみたいと思う。

オリンピックは、正式には「近代オリンピック（きんだいオリンピック）」と呼ばれる、世界的なスポーツ大会だ。
夏のオリンピックと冬のオリンピックがあって、それぞれ４年ごとに開催されている。


はじめて、オリンピックが開催されたのは、今から１２０年前のこと。

むかしむかし古代ギリシアで行われていたお祭り「オリンピア」をもとにして、世界的なスポーツ大会を行おうと、フランスのクーベルタンさんがよびかけたことがはじまりた。

第一回の開催地は、もちろん、オリンピアが行われていた場所。
ギリシアのアテネだ。

その後、オリンピックは、１９００年フランスのパリ、１９０４年アメリカのセントルイスというように、４年に１回ずつ開催されていく。


しかし、１９１６年。

ベルリンで行われるはずだったオリンピックは、第一次世界大戦（だいいちじせかいたいせん）という、世界中をまきこんだ大きな戦争によって、中止になってしまう。

戦争が終わると、オリンピックは、さっそく再開。
１９４０年には、東京で夏のオリンピックが、そして、札幌で冬のオリンピックが行われることになった。
当時の日本は、第一次世界大戦に勝った国として、世界五大国のひとつとなっていたんだ。


ところが、１９３７年のこと。

日本は、中国と戦争をはじめてしまう。
日中戦争といわれる戦争だ。

この戦争により、東京と札幌のオリンピックは中止。
東京と札幌でのオリンピックは、幻となってしまった。

日本がかかわった戦争は、この後どんどん拡大し、最後には第二次世界大戦という、とても大きな戦争になってしまった。
この第二次世界大戦のおかげで、１９４４年に予定されていた、イギリスのロンドンでのオリンピックも中止。
１９４０年、１９４４年と、オリンピックは、戦争によって２回連続で中止となってしまった。

１９４５年、長かった第二次世界大戦が終わる。
そして、１９４８年、オリンピックは、さっそく再開される。

開催地は、イギリスのロンドン。
第二次世界大戦に負けた日本とドイツは、残念ながら招待されなかった。

しかし、１９５２年、フィンランドのヘルシンキで行われたオリンピックには、日本の選手も招待される。
日本にとって、戦争が終わってから、はじめてのオリンピック。
選手は、みんながんばったよ。

レスリングの石井選手が金メダルをかくとく。
他にも、６個の銀メダルと、２個の銅メダルをもらうことができたんだ。


そして、１９６４年。
この年、ついに、日本の東京でオリンピックが開催された。

戦争で中止になった１９４０年以来の悲願だったオリンピック。
やっと開催することができた。

もちろん、日本人選手たちは、大かつやく。
１６個の金メダル、５個の銀メダル、８個の銅メダルをかくとく。
メダルの数は、全部で２９。
アメリカやソビエトについで、世界で３番目に多いメダルの数となったんだ。

１９７２年には、同じく戦争で中止となってしまった札幌でのオリンピックも実現。
１９９８年には、長野で冬のオリンピックが開催された。

そして、４年後の２０２０年。
東京での２回目の夏のオリンピックの開催が予定されている。


さて。

今回のリオデジャネイロでのオリンピック。
日本人選手は、いったいどんなかつやくをするんだろう。
みんな、スポーツニュースに注目だ！


写真は、１９６４年東京オリンピックでの、開会式の様子。ウィキペディアより。





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