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本白根山がいきなり噴火~活火山ってどんな山?
『突然の噴火、警戒レベル「1」で発生 予知の限界指摘も』 朝日新聞
今年2018年1月23日。
群馬県にある本白根山(もとしらねさん)という山が、いきなり噴火(ふんか)した。
本白根山のすぐ横にはスキー場があって、噴火した時には、たくさんのお客さんがスキーを楽しんでいた。
また、同じスキー場では、自衛隊(じえいたい)の人たちが、訓練を行っていた。
そこに、噴火によって空に舞い上がった噴石(ふんせき)が、おそいかかった。
その結果、自衛隊の人1人が死亡、18人の人がけがをしてしまった。
気象庁では、今回噴火した本白根山と、そこに連なる逢ノ峰(あいのみね)、白根山の3つの山を、ひとつの火山のかたまりと見て、ずっと監視していた。
ただし、関係者の人たちが「噴火するかも」と思って心配していたのは、白根山だ。
白根山は、1976年、1982年、そして1983年には3回と、たびたび噴火している。
しかし、最近はおちついていて、噴火警戒レベルは「1」とされていた。
レベル1というのは、噴火の心配はなく、「火山なのでいちおう気を付けておいてね」というレベル。
それがいきなり噴火したものだから、みんなびっくり。
しかも。
噴火したのは、白根山ではなく、本白根山。
多くの人が心配していたのは、たびたび噴火を起こしてきた白根山。
ここ3000年くらい噴火したことのない本白根山が噴火するなんて、だれもが予想していなかった。
とはいえ、本白根山も、いちおう活火山だ。
活火山とは、およそ1万年以内に、噴火(ふんか)したことのある山のこと。
活火山という名前をきくと、「いまにも噴火しそうな山だ!」という感じがするよね。
1万年もむかしに噴火した火山が、また噴火することがあるのかな?
・・・
もともと、日本では、火山を3つに分類(ぶんるい)していた。
まずは、「活火山」。
1万年前とかではなく、今まさに活動中の火山を「活火山」とよんだ。
鹿児島県の桜島や、長野県と群馬県にまたがる浅間山な
どが、これにあたる。
お次に、「休火山」。
噴火したことはあるけど、今はお休み中の火山だ。
富士山などが、これにあたる。
最後に、「死火山」。
火山なんだけど、歴史をたどってみても、噴火したことがない山。
これを、「死火山」といった。
しかし、活火山と休火山、これを見分けるのは、とても難しい。
そこで、今から50年ほど前、1965年ころからは、噴火した歴史が残っている火山を、全部「活火山」とよぶことにしたんだ。
1968年には、富士山も活火山として分類された。
いつ噴火がおこってもおかしくない「活火山」。
もう噴火する心配のない「死火山」
こうして分類しておけば、どの山が危険で、どの山が安全なのか、よくわかる。
ところが。
1955年、北海道で雌阿寒岳(めあかんだけ)が噴火した。
雌阿寒岳(めあかんだけ)は、死火山と分類されていた。
だから、だれもが噴火するとは思っていなかった。
1968年。
今度は、長野県で御嶽山(おんたけさん)が噴火。
こちらも「死火山」だと思っていたので、みんなびっくり。
かつて「休火山」と分類された火山も、次々と噴火する。
1970年に、秋田駒ヶ岳(あきたこまがたけ)が噴火。
1990年には、雲仙岳(うんぜんだけ)が噴火した。
せっかく、「活火山」「休火山」「死火山」に分類したのに、これでは意味がない。
そこで、1991年、「活火山」の定義(ていぎ)が変更されることになった。
今までは、「今まさに活動中の火山」が「活火山」だった。
これを、「この2000年以内に噴火したことのある火山」と「活火山」とするように変更した。
その後、火山活動に関する研究が、どんどん進み・・・
火山の活動は、とても息が長く、2000年以上お休みしていた火山が、噴火するかもしれないということがわかった。
それをうけて、2003年、またもや「活火山」の定義が変更された。
およそ1万年以内に、噴火(ふんか)したことのある火山と、「活火山」とすることにしたんだ。
現在、日本では、111の火山が「活火山」として分類されている。
その111の火山の中から、人の生活に大きく影響を与えそうな火山がえらばれている。
えらばれた火山の数は、50。
この中には、富士山も入っているよ。
さて、ちょっと長くなったので、今日はここまで。
次回は、記事にある「噴火警戒レベル(ふんかけいかいレベル)」について、見てみよう。
写真は、「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」。
気象庁ホームページより。
⇒RAKUTOの理念
⇒コース/料金
⇒説明会/体験授業
⇒レッスンの様子はこちら
今年2018年1月23日。
群馬県にある本白根山(もとしらねさん)という山が、いきなり噴火(ふんか)した。
本白根山のすぐ横にはスキー場があって、噴火した時には、たくさんのお客さんがスキーを楽しんでいた。
また、同じスキー場では、自衛隊(じえいたい)の人たちが、訓練を行っていた。
そこに、噴火によって空に舞い上がった噴石(ふんせき)が、おそいかかった。
その結果、自衛隊の人1人が死亡、18人の人がけがをしてしまった。
気象庁では、今回噴火した本白根山と、そこに連なる逢ノ峰(あいのみね)、白根山の3つの山を、ひとつの火山のかたまりと見て、ずっと監視していた。
ただし、関係者の人たちが「噴火するかも」と思って心配していたのは、白根山だ。
白根山は、1976年、1982年、そして1983年には3回と、たびたび噴火している。
しかし、最近はおちついていて、噴火警戒レベルは「1」とされていた。
レベル1というのは、噴火の心配はなく、「火山なのでいちおう気を付けておいてね」というレベル。
それがいきなり噴火したものだから、みんなびっくり。
しかも。
噴火したのは、白根山ではなく、本白根山。
多くの人が心配していたのは、たびたび噴火を起こしてきた白根山。
ここ3000年くらい噴火したことのない本白根山が噴火するなんて、だれもが予想していなかった。
とはいえ、本白根山も、いちおう活火山だ。
活火山とは、およそ1万年以内に、噴火(ふんか)したことのある山のこと。
活火山という名前をきくと、「いまにも噴火しそうな山だ!」という感じがするよね。
1万年もむかしに噴火した火山が、また噴火することがあるのかな?
・・・
もともと、日本では、火山を3つに分類(ぶんるい)していた。
まずは、「活火山」。
1万年前とかではなく、今まさに活動中の火山を「活火山」とよんだ。
鹿児島県の桜島や、長野県と群馬県にまたがる浅間山な
どが、これにあたる。
お次に、「休火山」。
噴火したことはあるけど、今はお休み中の火山だ。
富士山などが、これにあたる。
最後に、「死火山」。
火山なんだけど、歴史をたどってみても、噴火したことがない山。
これを、「死火山」といった。
しかし、活火山と休火山、これを見分けるのは、とても難しい。
そこで、今から50年ほど前、1965年ころからは、噴火した歴史が残っている火山を、全部「活火山」とよぶことにしたんだ。
1968年には、富士山も活火山として分類された。
いつ噴火がおこってもおかしくない「活火山」。
もう噴火する心配のない「死火山」
こうして分類しておけば、どの山が危険で、どの山が安全なのか、よくわかる。
ところが。
1955年、北海道で雌阿寒岳(めあかんだけ)が噴火した。
雌阿寒岳(めあかんだけ)は、死火山と分類されていた。
だから、だれもが噴火するとは思っていなかった。
1968年。
今度は、長野県で御嶽山(おんたけさん)が噴火。
こちらも「死火山」だと思っていたので、みんなびっくり。
かつて「休火山」と分類された火山も、次々と噴火する。
1970年に、秋田駒ヶ岳(あきたこまがたけ)が噴火。
1990年には、雲仙岳(うんぜんだけ)が噴火した。
せっかく、「活火山」「休火山」「死火山」に分類したのに、これでは意味がない。
そこで、1991年、「活火山」の定義(ていぎ)が変更されることになった。
今までは、「今まさに活動中の火山」が「活火山」だった。
これを、「この2000年以内に噴火したことのある火山」と「活火山」とするように変更した。
その後、火山活動に関する研究が、どんどん進み・・・
火山の活動は、とても息が長く、2000年以上お休みしていた火山が、噴火するかもしれないということがわかった。
それをうけて、2003年、またもや「活火山」の定義が変更された。
およそ1万年以内に、噴火(ふんか)したことのある火山と、「活火山」とすることにしたんだ。
現在、日本では、111の火山が「活火山」として分類されている。
その111の火山の中から、人の生活に大きく影響を与えそうな火山がえらばれている。
えらばれた火山の数は、50。
この中には、富士山も入っているよ。
さて、ちょっと長くなったので、今日はここまで。
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Posted by RAKUTO豊田校
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